
これまで18回に亘って“カルトGSの名曲”シリーズを展開しましたが、
今回は、ちょっと違ったパターンで、GSのカルト曲を披露します。
このレコード、長年探し求めてようやく最近手に入れることができました。
多くのGSが衰退した70年のリリース、
ズー・ニー・ヴー、4枚目のシングル「ひとりの悲しみ」。
作詞・阿久悠、作曲・筒美京平、この黄金コンビながら不発に終わった1枚。
♪~ あしたが見える 今日の終わりに
背伸びをしてみても 何も見えない ~♪
安保闘争で挫折した青年の孤独を歌った、というこの曲は、
1年後、阿久悠先生がまったく別の詞をつけて甦った。
♪~ また逢う日まで 逢える時まで
別れのそのわけは 話したくない ~♪
ご存知レコード大賞曲、尾崎紀世彦「また逢う日まで」である。
この2曲に共通する歌詞は、
♪~ なぜかさみしいだけ なぜかむなしいだけ ~♪だけであった。
おかげで、「ひとりの悲しみ」のシングルは、
「また逢う日まで」の原曲として、
中古市場でこんなに高値をつけることとなったのでした。
