
ドゥワップ・グループといえば、その多くは男性グループ、
もちろん、女性のグループもいくつか存在し、
そのすべてがボクのコレクションのメイン・ターゲットでもあります。
そんな中で、60年にフィラデルフィアで結成されたオーロンズは、
その編成が変わっているのです。
リード・ボーカルは女性ながら、女3人プラス男1人の混成、
男声はバリトンを担当し、コーラスにアクセントと重厚さを加えています。
彼らが注目されたのは、ディー・ディー・シャープのバック・コーラスとして。
その「マッシュ・ポテト・タイム」は62年全米2位の大ヒット。
そこで、直後に自身3枚目のシングルとしてリリースしたのが、
同タイプのダンス・ナンバー「ワ・ワットゥシ」、
同じく全米2位、彼ら最大のヒット曲となったのでした。
オーロンズのオーロンとは?
濡れても冷たくならない化学繊維の名前、という説も聞いたけれど、
真偽のほどは如何に。
ところで、ボクの好きな1曲は、この大ヒットの少し前、
2枚目のシングル、61年の「ミスター・トゥエンティワン」。
ヒットしなかったけれど、
♪~ ハッピィバースデイ ムフゥウ ミスター トゥエンティワン ~♪
と歌う、ドリーミーなスロー・ドゥワップ。
傷だらけの高価なオリジナル盤と、音のきれいな安価な再発企画盤の、
究極の選択の結果、音源の良さを選択したことにまだ迷っている1枚です。

