まだ法政大学にいらっしゃるのだろうか、社会学者の稲増先生。
先生はGSのシングル・コレクターとしても有名な方です。
先生によるとGSが残したシングル・レコードの総枚数は429枚。
先生は全枚数お持ちだそうです。
ボクなんか好きなものだけ持っているだけですから、
数えたことはありませんが、その半分ぐらいでしょうか。
そんな中から、今夜もまたまったくヒットしなかった“悲しき楽曲”を。
69年春にリリースされたラブの「イカルスの星」。
アウト・キャストを脱退した藤田さんが結成したGSですが、
この1枚をリリースしただけで1年ももたずに消えてしまいました。
「イカルスの星」は岩谷時子さん作詞、作曲は越路吹雪さんの旦那様。
越路吹雪さんとの競作という異色のデビューだったのに・・・。
有名GSが歌謡曲化してゆく中にあって、
「イカルスの星」は往年のGSらしいいい曲だったのですが、
それもこれも時期が悪かったのでしょう。
衰退期を迎えたGSブームを止めることはできませんでした。