
80年代のボクは、仕事が最高におもしろかったことと、
音楽が映像になってしまったことで、
洋楽に興味を失っていた。
ミュージック・ビデオは、インパクトをもってイメージを固定化する。
もちろんそれはメリットなのだけれど、
ボクにとっては、デメリットなのである。
音楽は、ラジオは、レコードは、
聴く人が自由にイメージを創造できるという魅力をもっている、と思う。
その頃は、ボクに代わって家内がMTVに夢中になっていたから、
ボクもまったくの門外漢だったわけではない。
81年8月1日、MTVはスタートした。
その1曲目は、最初のビデオは、
79年全米40位、全英1位、バグルズの「ラジオ・スターの悲劇」だった。
原題は「Video Killed The Radio Star」は、
ビデオの普及がラジオ・スターを殺した、という内容の曲。
まさに、80年代を予見した曲なのであった。
そして、MTVのスタートにふさわしい、ウィットに富んだ曲なのであった。
80年代のボクの数少ないコレクションについては次回に書きたいと思う。